歯科金属は腐食する
全ての金属は条件が揃うと腐食します。歯科金属も例外ではありません。
口腔内は常に水と酸が存在しており、これらは腐食を加速させています。異種金属同士の接触でガルバニー電流(銀歯でアルミホイルを噛むとビリッとするなど)が発生し、これも腐食の加速を生じます。
通常、金属表面は酸化皮膜で耐腐食性を持っていますが、それが破壊されると腐食は内部へ侵攻します。
≪皮膜破壊の原因≫
- 歯垢や唾液などと常に接触していること
- 酸の存在
- 食事による口腔内のpHや温度の変化
- ガルバニー電流
- 噛む力による応力腐食
- 歯ブラシ等による擦過腐食
つまり、口腔内は金属腐食をとても起こしやすい環境である事をご理解ください。
この腐食により金属イオンが発生します。金属自体はアレルギーを生じませんが、金属イオンは人体のタンパク質と結合して非自己のタンパク質に変わります。これが免疫機構によって攻撃を受け、アレルギーが発生すると考えられています。
「金属は腐食により金属イオンになりアレルギーを引き起こす」
ということがご理解頂けたと思います。
これを踏まえると、積極的に銀歯を入れることは自らアレルギーになりにいくのと同じで、絶対に健康にはなれないであろうと我々は考えています。
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