歯の予防の話予防歯科編

歯は「治す」ものから「守る」ものへ
口の病気としてもっとも身近なムシ歯と歯周病。これまでは病気にかかってから治療することが当たり前でした。現在では様々な研究によりこれらは予防できることが判っています。
病気になってからではどうしても組織へのダメージは回避できず、進行度によってはできる処置が限られてくるため、予後は不良となってしまいます。
「なってからの治療」ではなく、「ならないように予防」が大切です。
世界規模でみたとき、予防世界一といわれるスウェーデン。この国は税金が高いかわりに学校や病院での費用は基本無料であることは有名です。
歯科も同じで半年に一回の歯科検診も無料。この検診は国民の義務となっています。これを守らないと他の医科の治療費はすべて有料になります。
なぜなら、お口の病気が原因で多くの疾患が発生することがわかっているからです。
アメリカでは日本のような保険システムがないため、病気になるとすべて自費。
例えば救急車に乗ると10万円。盲腸のオペで500万円などと言われています。
みんな医療費をかけたくないので予防に力を入れるのです。
結果、70才までの残存歯数はスウェーデン20本、アメリカ17本、イギリス15本に対し、日本は8本となっています。
≪当院の予防システム≫
日本の保険制度は疾病保険であるため、病気にならないと使えません。
よって、病気を予防する処置は基本自費になります。
1)唾液検査(SMT)
唾液を採取し、細菌数・お口の酸性度・唾液の緩衝能(中性化する能力)・白血球数・タンパク質量・アンモニア量を調べます。
価格:¥3,300-
2)PMTC
専門的な器具を用いて徹底的にプラークや歯石を除去します。
歯周ポケット内プラークをエアフローを用いてキレイに除去します。
価格:¥11,000-
3)患者さんそれぞれに合ったハブラシや歯みがき剤を処方
唾液検査で得られた情報をもとに、予防としてふさわしいと思われる道具を処方。虫歯耐性が強く歯周病耐性が弱い方がむし歯予防に力を入れるのはあまり合理的とは言えません。ご自身のお口の耐性を知ることで、より効果的な予防を行うことができます。
4)特にハイリスクな方へ
「3DS」をおすすめします。
3DSとは?