お口のお悩み自由診療編

自由診療と保険診療は何がどのように違うのかご存じでしょうか?

1)日本の保険制度とは

日本の医療は、ほぼすべての国民が加入する「国民皆保険制度」により、国民はいつでもどこでも病院にかかることができるシステムで成り立っています。これは世界的に類を見ない、とても優れた制度で、これにより日本人の平均寿命は世界トップレベルであるといえます。歯科領域では「虫歯の洪水」と言われた昭和30年~40年ごろ、安い費用で最低限の痛みを止める治療が受けられ、多くの方がその恩恵を受けて来ました。
しかし、今の時代においては、歯を削ることや抜くことよりも虫歯や歯周病にならないように予防することの方が重要視されています。それなのに、日本の保険は「疾病保険(しっぺいほけん)」であるため、病気にならないと保険給付が受けられないため、ほとんどの予防処置は自費診療になってしまいます。

2)ほんとうの意味での治療とは

「治療」と称するのであれば、治らなければなりません。それなのに、削ってつめてもまた隙間から虫歯が再発しては「治療」とは言えないのではないでしょうか。
最も大切な事は、1回治した歯がずっと長く良い状態でいられることだと私たちは考えます。

3)高品質な治療のためにできること

保険で使われる金属やレジン(歯科用プラスチック)は、口の中で腐食したり、細菌が付着しやすいのですが、メタルを用いない自由診療のセラミックスでは、このような現象がおこらないため、長期的にみて歯も歯茎も良い状態を維持できます。
使用する材料の差は大きいです。何が患者さんにとって一番大切であるかを考えた結果、メタルフリーの修復が最適解となりました。

4)できるだけ丁寧に、できるだけ慎重に、できるだけ確実に

保険の制度において、治療にかけた「時間」は評価の対象にならないことはご存知でしょうか?
とても丁寧に時間をかけても、逆に雑に早く終えても治療費に差がでることはありません。
医療人として雑な処置を行うことはあってはならないことですが、限られた時間の中で、医院を維持していくうえで絶対に必要な採算性を無視するわけにはいかず、低い保険の評価の中では本当に良質な医療を提供するのにも限界があります。
これが自由診療になると、1本の歯にとって理想的な処置にかけられる時間を十分に確保したうえで料金を設定させて頂いています。ケースにもよりますが、最短60分~最長180分程の予約をキープさせて頂いております。
肉眼でははっきりしない所も拡大鏡やマイクロスコープを用いて、時間をかけて精密な処置を行っています。

保険と自費の違いは「銀か白か」という色の違いや、使用する材料の違いだけではなく、その本質は「時間」にあるのです。

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